東北各地のアウトドア情報を取り扱っている東北アウトドアライフスタイルマガジンでは、これまでキャンプ場やアウトドアショップ、アウトドアブランド、キャンプ場、アウトドア体験提供者、自然景観スポット等を広くご紹介してきました。
筆者の目線を通じて、これはという多くの方々に東北のアウトドアや自然について知ってもらいたいものを紹介してきましたが、東北の広大な地域の魅力を伝えるには、まだまだ足りません。
そこで、この「Books」の項目では、東北のアウトドアや自然等の魅力を伝える、他の方々が出版されている本もご紹介させていただきながら東北の魅力を発信していきたいと思います。
ご紹介する本は筆者が読んだ本の中から皆様におすすめしたいと思える本を少しずつご紹介していきたいと思います。
その第1回目にご紹介させていただきたいと思ったのが、「ツーリングマップル東北」。
ツーリングマップルは昭文社が発行しているバイクツーリング向け地図になります。
私自身はバイクを運転は出来ませんが、スマートフォンが普及する前、まだナビを気軽に利用が出来なかった頃、知らない場所へ行くためには、道路上の標識と紙の地図が頼りでした。
ツーリングマップルを手に取ったのはそんな頃。初めて見た時に、地図としての頼もしさはもちろんのこと、冊子状にまとめられた地図上に観光情報がコメントとして書き込まれているのが新鮮でした。
東北の様々な地域に興味を持つようになったのは、ページを捲るたびに色々なコメントを見つけるのが楽しかったからだったように思います。
というのも、そのコメントが食事処の情報であったり、眺望が良い場所の情報だったり、地域の歴史に関わる情報だったり、キャンプ場や宿屋の情報だったりと様々なジャンルの情報を独自の目線で表現されていたから。
私にとっては地図として使うことはもちろんのこと、まるで読み物のようにツーリングマップルを読んでいました。
今では地図アプリに口コミが載っているのが当たり前の世の中になっていますが、そうしたツールが使えない時代には旅行欲を掻き立ててくれる最高の相棒だったのです。
もちろん、地図アプリが使える今でもツーリングマップルは現役。地図アプリ等の口コミは、自分が探しているジャンル等を探す時には便利ですが、自身が探していなかったジャンルの情報はほとんど入ってきません。
それは街の本屋と、ネット上の本屋の関係に近いかもしれません。
ネット上の本屋では、検索者が興味があると思われるオススメ情報を提示してはくれますが、街の書店でのように全く違うジャンルの本との偶然の出会いは限りなくゼロに近いと思います。
自分が思いもしなかった出会いを与えてくれる場が街の書店であり、自分に取っては、ツーリングマップルなのです。
地図アプリは使いやすいですが、スマートフォンの電池切れや、電波が届かないなど、不測の事態があったときに地図として使えなくなってしまうこともあります。
そんな時にも紙の地図は大活躍。何かあった時に手元に置いておくと安心です。
そんなツーリングマップルの2024を購入して見てみると、現代の仕様に合わせてアプリと連動させていたりと進化を遂げているようです。
ツーリングマップルの地図上のコメントはかなりびっしりと書いているので、東北を旅行する時の情報収集先の一つとして利用が出来ると思います。
また、東北在住の方に取っては自分の生活圏の何気なく通っているルート上でも新しい出会いを発見することが出来るかも知れません。
普段と違う視点から東北を楽しみたいという方にオススメできる「ツーリングマップル東北」を紹介させていただきました。