
ドラゴンアイという名前を聞いたことはありますか?
ドラゴンアイは十和田八幡平国立公園内にあり、秋田県と岩手県にまたがる百名山・八幡平(はちまんたい)の登山道沿いにある、火山湖「鏡沼」の通称とされています。
近年、様々なメディアでも取り上げられることも多く、聞いただけではなく行かれたことがある人もいるのではないでしょうか?
ドランゴンアイを見るためには、八幡平アスピーテライン・樹海ラインを通って八幡平山頂駐車場に車を駐車し、そこから登山道を15分〜20分ほどかけて歩く必要があります。※令和7年5月現在、八幡平樹海ラインについて、一部区間が令和6年7月に発生した道路陥没の調査を継続中の為、開通時期は未定。

今年、筆者が5月末に訪れた際には、平日にも関わらず多くの観光客が訪れており、山頂駐車場も満車に近かったです。
平日でも上記のような混み具合なので、土日などに行かれる際はかなりの混み具合を想定されて行った方が良いと思います。

また、駐車場付近には雪の回廊が残っていましたが、道路には雪が残っておらず、例年ドラゴンアイが開眼する5月下旬から6月上旬の時期であればスタッドレスタイヤは不要だと思います。※ドラゴンアイの開眼時期は年によって異なります。ドラゴンアイの最新の開眼情報などは様々なサイトで紹介されているので、そちらで確認した方が無難です。

ドラゴンアイを見に行く場合の準備

ドラゴンアイは観光地として紹介はされていますが、登山道を歩くことに変わりはありません。さらに、その途中には湿った雪が残り、かなり足元が滑ります。それに加えて、雪道を登ったり、降ったりをするところもあるので、サンダル、スニーカー等で行くことはおすすめしません。登山靴や長靴などを用意して行くのが無難です。
筆者が行った際にはストックを持ち歩いていた方もいました。
その他の注意点として、ドラゴンアイ周辺には熊も生息しています。今年度は、熊に襲われる事例も発生しています。人が多く歩いているからといって安心せず、熊鈴や熊スプレーを携行した方が安全です。
ドラゴンアイまでの行き道
山頂駐車場からドラゴンアイまでの道は途中までコンクリートで舗装され、途中からは舗装されていない雪道を歩いていきます。
コンクリートの道はずっと登りの道なので、ゆっくりと。天気がよければ岩手山も眺められますよ。

途中道が二つに分かれており、間違うと別の場所に行ってしまいます。ドラゴンアイに行く場合の看板が設置されているので迷うことはありませんが、見逃さないように。

二手に分かれた道を程なくして、コンクリートの道から雪の道に変わります。ドラゴンアイに行く場合、往路は基本的に登りです。

雪道を歩いてようやくドラゴンアイに到着。私が訪れた5月末の段階ではまだドラゴンアイが開眼はしていない状況でした。
色々と調べてみましたが、開眼というのは、下記の写真の周辺部がぐるりとドーナツ上に水が周り、中心部の残った雪の一部が窪んで水が溜まり、瞳のようになった状況を言うようです。


年によって綺麗にその状況が出来たり出来にくかったりするみたいですが、そうしたことも自然が織りなす風景ならでは。
筆者が訪れた日は、曇りがちな日でしたが、途中光がさすこともあり、青色が濃く見える場所もあり十分楽しめました。
帰り道は雪道を下って行くので、最後まで油断せず。お気をつけて。
