東北の自然やアウトドアを発信するTOLMが、紹介しないわけにはいかない漫画、それが『釣りキチ三平』
ご存知の方も多い方と思いますが、作者は秋田県出身の矢口高雄先生。
主人公・三平三平(みひらさんぺい)が釣りを通して日本各地の自然を旅し、成長していく姿を描いたこの作品は、世代を超えて愛されてきました。
ページをめくるたびに、川のせせらぎや森のにおい、魚が跳ねる音まで聞こえてくるような感覚――
『釣りキチ三平』は、そんな“自然の中にいる実感”をくれる漫画です。
目次
なぜこの本をおすすめしたいのか
『釣りキチ三平』を読んで圧倒されるのは、まず自然描写のリアルさです。
葉の一枚、川の流れ、魚のウロコの輝き――それらがまるで実物を見て描き写したかのように、驚くほど生き生きと描かれています。
また、釣りの技術や知識以上に、自然と誠実に向き合う姿勢や、生き物へのまなざしが作品全体に流れています。
自然は、遊びのフィールドであると同時に、畏れや感謝をもって接する存在でもある。
この作品はそのことを、楽しさとリアリティの両方で教えてくれます。
そして何より印象的だったのが、矢口先生のカラー原画。
初めて目にしたとき、自然をここまで描写することが出来るのか、と圧倒されたことを覚えています。
釣りが好きな人はもちろん、自然の中で過ごす時間に心ひかれる人、子どものころ、川や森で遊んだ記憶がある人にも読んでほしい作品です。
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