海を通して人と地球の未来を考える。
そんな言葉がパンフレットに掲載されているアクアマリンふくしまでは、暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかる場所、「潮目」をテーマに様々な自然環境が再現されています。
約800種の生物が展示の他、水に入って生き物を観察できる屋外エリアなどもあり、見るだけではなく、体を動かして楽しむことが出来る、この施設を外観や内観、イベント情報などを交えながらご紹介していきます。
わくわく里山・縄文の里エリア
まず始めにご紹介するのが、わくわく里山・縄文の里。メインゲートから入場し、順路として始めに案内されるこの場所は、縄文時代の自然環境を再現したエリアとなっています。
カワウソのふちエリア
わくわく里山・縄文の里エリアを抜けると、その横にはカワウソのふちエリアが。
このエリアのメインは名前の通りユーラシアカワウソ。決められた時間にはフィーディングタイムも設定されています。(フィーディングタイムは、アクアマリンふくしまのホームページから確認が出来ます)
ちなみにカワウソのふちエリアの付近には、金魚館というエリアもあります。こちらは順路通りに見ていくと最後に立ち寄る場所になるので、興味のある方は、帰り際に覗いてみてはいかが?
本館・展示
カワウソのふちエリアを出て、徒歩2分〜3分ほど歩くと、アクアマリンふくしまの本館が見えてきます。
本館は4階建て。本館に入ったら、エスカレーターで4階へと上がり、各エリアを通っていきながら、1階へと戻っていく展示の流れになります。
今回は、そのルート順に各エリアを紹介していきましょう。
海・生命の進化
本館に入った方を最初にもてなすエリアのテーマは海・生命の進化。このエリアでは「生きた化石」と呼ばれる生物たちが展示されています。
また、アフリカの「シーラカンス」と「インドネシアシーラカンス」の2種の標本を同時公開されているのも特徴で、2種を同時に見られるのは世界でもアクアマリンふくしまだけとのこと。
ふくしまの川と沿岸
このエリアのテーマは、ふくしまの川と沿岸。その名の通り、福島県内の川の上流域から海岸までを再現した場所に生物たちが展示されています。
北の海の海獣・海鳥
次のエリアは、北の海の海獣・海鳥エリア。
こちらのエリアでは、福島県沖までやってくる親潮の源流を辿る展示となっており、ベーリング海やオホーツク海に生活している海獣類や鳥類をみることが出来ます。
ダイナミックに動く海獣たちの姿に心を奪われること間違いなし♪(フィーディングタイム:10:30・15:30※最新情報は必ず公式ホームページを確認のこと)。
オセアニック・ガレリア
アクアマリンふくしまが取り組んでいる研究や活動が、「いわき七浜・捕鯨文化」、「漁場から食卓まで」、「あぶくま東縁の地質生物」、「弁財天うなぎプロジェクト」、「地球環境の保全活動」、「海にあふれるプラスチックゴミ」といったブースに分けられて紹介されています。
熱帯アジアの水辺
オセアニック・ガレリアを抜けた先のエリアでは、福島県沖までやってくる黒潮の源である熱帯アジアの川から海辺に広がるマングローブの森へと続く水辺の自然が再現されています。
サンゴ礁の海
熱帯アジアの水辺に関連して、次のエリアでは黒潮源流域のサンゴ礁に住むカラフルな生き物が展示されています。
親潮アイスボックス
このエリアでは、オホーツク海などの冷たい親潮海域に暮らす生物たちが展示。小さいけれど色鮮やかな生き物たちは、訪れる人たちの目を惹きます。
潮目の海
アクアマリンふくしまのテーマである「潮目」の名を冠したエリアになります。
エリアでは黒潮水槽と親潮水槽という二つの大きな水槽が幻想的な空間を演出。
また、この潮目の海では、水槽を前にお寿司を食するという珍しい体験も可能。
海の幸を将来にわたって持続的に食べられるよう、数が多く資源量の安定した魚介類を食べる運動「HAPPY OCEANS(ハッピーオーシャンズ)」の考えに基づいて、資源量の安定した「ねた」を中心としたメニューが提供されています。
筆者も実際にお寿司をいただきましたが、美味しいのはもちろんのこと、水槽を前にしてお魚をいただくことで、魚食について考える機会にもなりました。
ふくしまの海~大陸棚への道~
潮目の海に続く、次のエリアでは、幅広い大陸棚がある福島県沖の豊かな海にすむ生き物たちや、大陸棚から先の深海に生息する生き物たちが展示されています。
子ども体験館 アクアマリンえっぐ
楽しみながら生物の多様性を学ぶことができるという、子ども向けの体験型施設の子ども体験館 アクアマリンえっぐ。ここでは実際に釣り堀で釣りをする体験や、その他、ワークショップやイベント等が行われています。
また、子ども体験館 アクアマリンえっぐには、えっぐの森どうぶつごっこという、動物のことを知りながら体を動かして遊べる屋外スペースがあります。
蛇の目ビーチ、BIOBIOかっぱの里
北原白秋が作詞した童謡『あめふり』の歌詞に出てくる蛇の目傘が名前の由来となった蛇の目ビーチ。
童謡の歌詞を連想させるPICHPICHいそ・JUBJUBひがた・RUNRUNはまという海辺を再現した3つのエリアからなり、水に入って生き物を観察したり、水遊びが出来る屋外エリアです。
水に入れる期間は公式ホームページに記載されていますが、ゴールデンウィークから11月中までのようです。(最新の情報は公式ホームページをご確認ください)
その蛇の目ビーチと隣り合わせになっているのが、小川や沼など、里地の水辺の環境を再現したビオトープ、BIOBIOかっぱの里。
ここではメダカやドジョウ、カエルなど水辺の生き物が観察できるそう。
こちらのBIOBIOかっぱの里も、水に入れる期間がゴールデンウィークから11月中までと限られていますのでご注意を(最新の情報は公式ホームページをご確認ください)
なお、BIOBIOかっぱのそばにある南テラスにはカフェもあるため、ほっと一息つきながら、里地の自然に癒されてみるのも良いかも?(南テラスから館内に入るとすぐにレストランもあり)
展示のほかイベントも目白押し!
展示以外にもアクアマリンふくしまでは、バックヤードツアーなど常設での体験や季節限定のイベントも豊富です。
気になったイベントがあればぜひ参加してみてください♪
まだまだ紹介しきれない体験やイベントがあなたを待っている
今回はアクアマリンふくしまの概要をご紹介しましたがいかがでしたか?
まだまだ紹介しきれていない展示などもありますし、文字だけで想像するのと実際に行ってみるのとでは全く感じ方が違うので、ぜひ一度体感されてみることをお勧めします。
また、せっかく訪れる際には、バックヤードツアーなどのイベントなども一緒に体験すると、よりアクアマリンふくしまを楽しめると思います。
なお、体験、イベント等には注意事項がある場合もあるため、事前に公式ホームページを確認の上で行かれるのが良いです。
それでは、アクアマリンふくしまのご紹介でした!
詳細
アクアマリンふくしま
住所:〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
WEB:https://www.aquamarine.or.jp
Instagram:https://www.instagram.com/aquamarinestaff/
X:https://x.com/aquamarinestaff
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