火が爆ぜにくく、スマートグリルの使用にもぴったりな小型炭「ベビーチャコール」

岩手県は木炭の生産量が全国1位。中でも岩手県北部は県内でも有数の木炭生産場です。そんな場所で小さな子どもでも扱いやすく、スマートグリルにもぴったりサイズの炭が販売され始めました。独自の視点から新しい商品づくりを行う於本薪炭をご紹介します。

目次

於本薪炭とは?

於本薪炭で使われている炭小屋

於本薪炭は、岩手県軽米町で古くから炭づくりを生業とする会社。

この会社では炭を作るだけではなく若手の炭焼き職人、於本宗也さんを中心にSNSを活用しながら炭の良さを発信するなど、若い世代に炭の良さを広める活動も積極的に行っています。

炭に使われる木々はほとんどが地元軽米町やその周辺の市町村産のもの
炭焼き職人の於本宗也さん。インスタグラムを中心にSNSを活用し、炭の魅力を発信し続けている

於本薪炭の炭づくり

於本薪炭の炭づくりはいくつかの作業工程に分かれ、炭が出来上がるまでには2週間を要します。

生木を薪割り機で割り、窯の中で木の水分を飛ばし、乾燥させた木に火を着火させて炭化を進め、空気の出入りを調整し、炭を冷ます。これらの工程一つ一つに気を配りながら、焦らずじっくりと時間をかけていくのが於本薪炭のこだわり。そうして出来上がった炭は臭いや煙もほぼ上がらない上質な炭になります。

業務用の薪割り機で適度な大きさにカットして、炭窯に10トンの生木を一度に並べていく
窯で木の水分を飛ばす作業。熱を加えると始めは水分が蒸発する白い煙があがり、徐々に煙の色が変わっていく
木々がしっかり炭化した後、窯の入口を閉じて炭を冷ます。丁寧に作られた炭はこの時点で臭いや煙もほぼ上がらなくなる
10トンの生木を使って作られる炭の量はおよそ1トン。10分の1ほどの量になる
出来上がった炭がカット、梱包され、商品として出荷される (写真提供:於本薪炭)

火が爆ぜにくい炭、ベビーチャコール

炭材として適してはいたが注目されてこなかった木々を使ったベビーチャコール

於本薪炭が新しく売り出したのが、2年の月日をかけて完成させたベビーチャコールと名付けた小型の炭。福祉関係の仕事に就いていた経験から小さな子どもや高齢者でも安心して扱える炭をという想いで作られました。

通常、炭に用いられる木はナラの木ですが、ベビーチャコールに使われる材木は、ホオノキやサクラ、イタヤカエデ、タモの他、数種類の木が使われています。

炭の主流であるナラの木で作られたものよりも火力や火持ちの良さは劣りますが、火付きの良さや炭の爆ぜ方が穏やかな点が優れています。

筆者は過去にBBQをしていた時、ナラ炭が爆ぜて、お気に入りのアウトドアウェア(化繊)に小さな穴を開けてしまった経験がありますが、ベビーチャコールであれば、炭の爆ぜで穴を開ける危険性が格段に少なくなり、安心して使用することが出来るように感じました。

ナラ炭は空気を含みやすい構造になっていて高火力を出せるが、やや爆ぜやすい(コンプレッサーで空気を送った時の様子)
ベビーチャコールはナラ炭よりも爆ぜにくく、火付きが早い( コンプレッサーで空気を送った時の様子 )
小型サイズの炭はスマートグリルなどに使うと丁度良いサイズ感

ベビーチャコールが生み出す自然の循環

これまで炭に使われる木はナラの木が主流で、他の広葉樹で作られた炭は雑炭(ざつずみ)と呼ばれ、あまり市場に出回っていませんでした。

しかし、このベビーチャコールが普及することによって、ナラ以外の広葉樹にも炭に使うことが出来ると注目が集まれば、これまであまり手入れがされてこなかった里山にも人の手が入り、里山の自然の循環が保たれるきっかけになるかもしれないと、於本さんは目を輝かせながら教えてくれました。

ベビーチャコールに使われる広葉樹たち

用途に合わせて使い方を変えればキャンプライフが更に楽しく!

ベビーチャコールは従来の炭よりも爆ぜ方が穏やかで、化繊の服かどうかを気にせずにゆっくりBBQを楽しめるのが強み。また、ソロキャンプやデュオキャンプで使うスマートグリルの使用に優しい小型サイズなのも嬉しいところです。

ただし、大勢でBBQを楽しみたい、色々なものを一気に焼きたい時などは火力が強く、火持ちのするナラ炭の方が適していると思いますので、その時々に合った於本薪炭の炭を使ってみてはいかがでしょうか?

【於本薪炭詳細情報】

ベビーチャコール販売場所(令和3年11月現在):ミル・みるハウス(岩手県軽米町)

インスタグラム:https://www.instagram.com/sumiyaki.omoto/

於本薪炭の活動紹介動画①:https://www.youtube.com/watch?v=p-XxsEOCTvU

於本薪炭の活動紹介動画②:https://youtube.com/watch?v=p-XxsEOCTvU&feature=share

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この記事を書いた人

マーシー マーシー TOLM編集部

”東北のアウトドアの魅力を発信したい!”とノリと勢いだけでTOLM(東北アウトドアライフスタイルマガジン)を立ち上げた張本人。
広大な東北の地でアウトドアな生活を行っている人達に出会いに行くべく、日々車を走らせている。

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