美しき青を楽しむトレイル。みちのく潮風トレイル紀行。大船渡市北中部ルート#1

全長約1,000キロ。青森県から岩手県、宮城県、福島県の4県28市町村を結ぶみちのく潮風トレイル。その一部である岩手県大船渡市の北中部ルートを歩いてきました。

大船渡市北中部ルート南側の入口、大船渡市三陸町綾里地区

綾里漁港。現在も東日本大震災からの復興事業が行われている。

岩手県の沿岸地域を縦断する三陸鉄道の始発駅である盛駅から2駅の場所に位置する綾里地区。この地区はウニ、ワカメ、ホタテ、カキ、アワビなどの豊富な海産物が採れる場所として知られています。

綾里崎を巡るおよそ16キロのコース

駅から綾里崎へと向かう道の途中には集落があり、漁港ならではの光景を見ることが出来る

今回辿ったルートは三陸鉄道綾里駅から綾里崎へと向かい、岬をぐるりと回りながら綾里駅まで再び戻ってくるコース。およそ16キロから17キロの道のりです。今回は野々前と呼ばれる集落を通りながら岬へと向かいました。

岬までの道は砂利道を歩く

綾里崎の突端までは杉林と砂利道が続きます。単調な道のため、やや退屈になりがちかも。車も通れる道のため注意が必要です。

途中には杉が伐採された箇所があり、海を望める
綾里崎の突端に近づくにつれ針葉樹から広葉樹の道に変わっていく

綾里崎の突端には絶景スポット綾里崎灯台あり。ただし、注意が必要。

林道を綾里崎の突端付近まで歩いてくると、みちのく潮風トレイルの案内看板があります。案内看板付近から綾里崎灯台へと降りていく道が続いているので、興味があったら行ってみるのも良。ただし、道が悪く整備が行き届いていない様子も見受けられるので、自身の装備や体力等を勘案してから興味がある方のみ行くことをお勧めします。

綾里崎灯台は案内看板付近から延びる道を下っていく
綾里崎灯台付近からの眺望。日によっては波音も聞こえ雄大さを感じさせるが、灯台までの道はあまり管理が行き届いていないため足場や付近に注意

気持ち良すぎて思わず深呼吸をしたくなる綾里崎展望広場

綾里崎の突端を過ぎると、潮風トレイルのルートは林道から立石山(標高357m)を登る登山道へと道を変えます。林道と登山道の分かれ道に分岐点を示す杭がありますが、見逃しやすいため注意が必要です。登山道は傾斜もあるので、途中にある綾里崎展望広場で太平洋を眺めながらゆっくり休んでみるのもいいかも?

綾里崎展望広場付近では開けた場所から海を望むことができる

立石山山頂付近からの道は変化に富むコース。ただし道迷いに注意。

展望広場を過ぎて立石山山頂付近、山を下っていくルートはとても変化に富んでいます。道がふかふかな場所もあれば、様々な形に曲がりくねった奇妙な木々たちを見ることが出来たり、電波塔や鳥居が現れたりと歩いていて飽きが来ません。出来るだけ現況のままを楽しんで欲しいとの配慮からなのか潮風トレイルの案内は簡易的なテープや杭があるくらいなので、見逃さないように。

まっすぐに伸びた木々は少なく、様々な形の木々が出迎えてくれる
ルート途中皆伐されている山肌を歩く。悪路のため悪天候時は行かないことを勧める
ルート分岐点が分かりづらい場所も多し。目印にテープが張っている場合があるので迷ったら周囲を確認してみて

田浜集落を通り綾里駅へ

田浜集落

立石山を下山すると田浜と呼ばれる集落にたどり着きます。ルートを歩いていると気さくに声をかけられることもあるので、笑顔で挨拶するとほっこり。

快晴時はお勧めのトレイル。ただし、悪天候時は非推奨。

快晴時は三陸の海の青さと迫力を体感出来るトレイルですが、悪天候時はトレイルのコンディションが一気に悪化する可能性があります。付近の集落までやや距離もあるため、事故が発生した場合は深刻なケースになることも想定されますので無理はしないように。

公共交通機関を利用する場合のアクセス方法

【電車、BRT】一ノ関駅→JR大船渡線→気仙沼駅→JR大船渡線BRT→盛駅→三陸鉄道→綾里駅
【バス】盛岡駅→岩手県交通(盛岡大船渡線)→盛駅→岩手県交通(綾里外口線)→綾里駅前

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この記事を書いた人

マーシー マーシー TOLM編集部

”東北のアウトドアの魅力を発信したい!”とノリと勢いだけでTOLM(東北アウトドアライフスタイルマガジン)を立ち上げた張本人。
広大な東北の地でアウトドアな生活を行っている人達に出会いに行くべく、日々車を走らせている。

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