アウトドアショップ”our thing”店名に込められた想いとは?

岩手・秋田・宮城県にまたがり、多くの登山愛好家から愛される東北の名峰栗駒山。その宮城県側のふもと町、栗原市に1軒のアウトドアショップがあります。名前はour thing(アワーシング)。2017年から開業し、ご夫婦の人柄とお店のラインナップの良さから徐々にファンを増やしているお店の魅力に迫ってみました。

Uターンのタイミングで開業したアウトドアショップ

店主の蘇武さん。

ー蘇武さんの元々のお生まれは栗原市でしょうか?

はい、栗原市の鴬沢(旧鶯沢町)という場所です。高校卒業時まで栗原市にいて、その後の学校や就職は仙台市でした。

ーちなみに仙台市ではどのようなお仕事を?

服飾関係の仕事です。

ーUターンで戻ってきた時、アウトドアショップを経営するという考えに至った理由は?

私が仙台にいた時の縁を活かしたい、無駄にしたくないという想いが一番にありました。服飾関係の仕事を通じてアウトドアメーカーとも知り合うことが出来ていたので、そうした縁を活かす仕事としてアウトドアショップが頭に浮かんだんです。

あったらいいなを実現したアウトドアショップ

ー今の場所(栗原市六日町商店街)にお店を構えられたのは、何か理由があるんでしょうか

この六日町商店街に可能性を感じたからです。六日町商店街は栗駒山のすぐ近くにあって立地条件も良いですし、何より素敵なカフェなどもあって、ここにアウトドアショップがあったら凄く良いなと思ってお店を出しました。

ー他の方々も同じように感じてくれると

元々店を始める前から夫婦で登山やキャンプに出掛けることが多くて、行った先のおしゃれなカフェやアウトドアショップによく立ち寄っていたんです。そこに多くの方々が訪れている様子を見ていたので、私たちと同じように感じてくれる人がきっといるはずだという直感のようなものはありました。

ー実際にお店を経営されてみて実感されたことはありますか?

自分たちが思っていた以上に栗原市の周囲でキャンプを行っている人たちが多かったんだなと思いました。お店に来てくれる方々も20代から70代までの幅広い世代の方々が来店してくださっていて、ourthingのラインナップもお客様の要望を取り入れる形で少しずつオートキャンプ寄りの商品も多くなっています。

our thing(アワーシング)店内の様子。
焚火台やケトル、ポケットストーブなど目で見て楽しい商品もずらりと並んでいる。
バーナー関連の商品も置かれ、用途に合った使用方法なども蘇武さんが丁寧に説明してくれる。

”ときしらず”から”our thing(アワーシング)”へ

ーお店の名前、our thing(アワーシング)はどのように決められたんでしょうか

私自身がウルトラライト系の道具が好きでお店でも取り扱いたいと思っていたので、始めはそれにちなんだ名前、”ときしらず”と名付けようと思っていました。ですが、夫婦で色々話し合ってourthing(アワーシング)になったんです。

ー話が逸れるかもしれませんが”ときしらずとはどのような意図で

ウルトラライト系の道具の魅力は極限まで軽さを追求しているところにあると思うんですが、私たちのお店でウルトラライト系の道具を購入したお客様たちが、その軽さを体感することによって、より速く、より遠くまで行けるを実現し、時間の流れを忘れ去るような体験を提供出来たら良いなと思い考えました。

すごく良いネーミングだと思うんですがなぜそこからourthingに

わたしもそう思います(笑)。ただ”ときしらず”って居酒屋の名前みたいじゃない?と妻に言われて。単語を検索してみたら確かに居酒屋とか色々なところで使われているんですよね。個人的には”ときしらず”捨てがたかったんですが、今まで私たち夫婦が体験してきたモノやコトを形にしたお店ということで”our(わたしたちの)thing(モノ・コト)”という名前になりました。

山岳レースなどでも使用されるザック等もあり。
持ち手がついたウォータボトルもカラーバリエーションが豊富で面白い。
宮城県内でアウトドア用品を自作する人の商品も取り扱っている。

今まで守り続けてきた約束。これからへの想い。

ーお店の経営について何か心がけていることはありますか?

HPで告知している定休日以外では不定休のお休みを極力取らないようにしようねと夫婦で話し合って、これまでその通りに運営してきました。田舎あるあるで、友人からおススメされたお店に行ってみたら、急なお休みを取っていてガッカリすることってたまにあるんです。だから自分たちは売る側の人間として、そうした事だけはしないようにしています。

ーこれからしていきたいこと、夢はありますか?

今まではお店を回すことに専念していて周りの方々と一緒に何かをやるという機会を作れなかったので、そうした機会をつくっていきたいです。そして、みんながもっとアウトドアを楽しめる場所を作っていきたいと思っています。

ー具体的な構想などはありますか?

まだまだ先の話になるかとは思いますが、自分たちで一からキャンプ場を作って見たいと思っています。そして、そこからも自分たちの伝えたいことを発信してきたいと思います。

ー最後に何か一言あればお願いします

私たち夫婦も登山やキャンプを楽しんでいるので、これから登山やキャンプを初めてみたい方や道具選びに悩んでいる方、お気軽にご相談お待ちしています

調味料や燻製ナッツなどの加工品も置かれている。日用品としての使用もおススメ。
お洒落なチョコレートを行動食に持っていくのもありかも?
女性向けの商品も置いてあり、足を運ぶ度に新たな発見がある。
来店された方と会話を楽しむ蘇武夫妻。
蘇武さんご夫妻のキャンプの様子
蘇武さんご夫妻、登山時の写真

編集後記

取材でお店を訪れた時、店内は来客者で大変賑わっていた。来店された方々は思い思いに店内の商品を眺め、楽しんでいた。蘇武さんご夫婦と顔見知りの方や、初めて来店された方もいたようだが、蘇武さんご夫婦は一人ひとりにとても丁寧に接客をされていた。かといって過剰な接客ではなく、お客の素振りをみながら声をかけて欲しそうな方に声がけをしている様子でとても好感が持てた。そのさりげない気配りや優しさが行き届いているところがourthingの最大の魅力だと思う。
店名、ourthing。「私たちのモノ・コト」というお店の名前が、話を伺うにつれてこれ以上ない程しっくりきた。蘇武さんご夫婦がこれまでに体験・経験してきたモノやコト、言うなれば人生が凝縮された言葉がourthingだと筆者は感じた。

[ourthing(アワーシング)]
【所在地】〒989-5301 宮城県栗原市栗駒岩ケ崎六日町95-2
【電話番号】0228-24-8305
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】毎週水曜日、第2第4木曜日(但し祝日の場合は営業、翌日休業)※農繁期は営業時間などが変更になる場合あり。
【WEBサイト】https://yamatokurashi.com/

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この記事を書いた人

マーシー マーシー TOLM編集部

”東北のアウトドアの魅力を発信したい!”とノリと勢いだけでTOLM(東北アウトドアライフスタイルマガジン)を立ち上げた張本人。
広大な東北の地でアウトドアな生活を行っている人達に出会いに行くべく、日々車を走らせている。

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