可能性無限大の無人島ツアー 岩手県山田町で進む大型プロジェクト

岩手県山田町にあるオランダ島は東北で唯一海水浴場として公開されている無人島。その無人島で今、キャンプ体験が出来るよう準備が進められています。今回専門家として参加させていただいた1泊2日のプログラム内容を一部ご紹介!※今回ご紹介するプログラムは計画段階中のものです。一般公開時には内容が大きく異なる場合もありますので予めご了承ください。

オランダ島ってどんな無人島?

オランダ島は周囲900m、面積26,960㎡の無人島。江戸時代、オランダ船「ブレスケンス号」が航行中嵐に遭い、食料と水を求めて寄港したことから名づけられました。今では東北唯一の無人島海水浴場として多くの方々に親しまれています。

1泊2日の無人島体験の始まり。漁港から船でオランダ島に上陸

オランダ島は太平洋に浮かぶ孤島ではなく、山田湾内に浮かぶ無人島。湾内にあるため波も穏やかで、オランダ島へ向かうルート沿いには牡蠣やホタテなどの養殖用イカダが多数並べられています。陸地からの距離もおおよそ1.5キロメートルほど。今回は、他の専門家と共に船に乗り込み、10分~15分ほどで辿り着きました。

上陸した後は注意点の説明と野営場の設置

上陸して行われたのは、オランダ島で安全に過ごすためのレクチャー。無人島ゆえに些細なことがトラブルに繋がる可能性もあるため、きちんと聞いておきます。レクチャーを受けた後は指定された区画にテントを設営。

整備された桟橋に横付けされた船で無人島に上陸
テント設置区画の様子

テント設置を終えた後は各々自由時間を満喫

テントを設置し終えた後は夜まで自由時間。ということで、筆者も海を見ながらコーヒーを飲んだり、島内を散策してみたりとゆっくりと時間を過ごしました。島の頂上までは道も整備されていて歩いて数分の距離ですが、海辺とはまた違った厳かな雰囲気があり魅力的です。

浜辺から島の中央へと続く階段を登った先には鳥居があった
階段から見下ろす浜辺。オランダ島は特に夕方の景色が美しい
誰も歩いた跡の無い砂浜
桟橋付近では釣りをしている方も

焚火による団欒。そしてお楽しみのBBQ!

夜はお待ちかねのBBQ。山田産の海の幸や山の幸が数多く用意され、お腹いっぱいに。焚火を囲んでの語らいも話が弾みました。

ぱちぱちと音をたてる焚火
山の幸を網焼きで堪能
海の幸も多く用意されていて大満足
周囲をやさしく照らす焚火を囲んでの語らい

晴れた日には天体観察も

オランダ島でのBBQを楽しんだ後は天体観測。当日はあいにくの曇り模様でしたが、星の専門家の解説もあり楽しく夜空を眺めることが出来ました。無人島での天体観測の何が良いって、波の音を聞きながら星を見れる環境ってところだと思います。普段は中々出来ない贅沢!満足感に包まれながら、さざ波を子守唄に眠りにつきました。

朝には各自お好みでコーヒーをいただく

オランダ島で迎えた朝、用意していただいたコーヒーを飲んで目を覚ましました。何度も書いてしまいますが個人的には無人島とコーヒーって最強の組み合わせだと思います。

無人島で迎える朝にいただくコーヒーは、周りの雰囲気も手伝って格別

朝のお散歩はいかが?

無人島を出発するまで時間があるので、オランダ島をぐるりと回って見ることに。前日の夕方はノスタルジックな雰囲気が強い印象を受けましたが、朝の時間帯に回って見るとまた趣が違って新鮮な気持ちで散策が出来ました。島の裏側(太平洋側)は道幅が若干狭く、足場も石場が多いので散策する時は気をつけるのが〇。

無人島の浜辺を贅沢に独り占め!
晴れると海が青色に透き通って見える

さよならオランダ島。別れを告げて養殖棚見学へ

あ~、無人島体験も終わりかと名残惜しい気持ちになりながら船に乗り込んだ筆者でしたが、オランダ島体験の最後のイベントが控えていました。それが山田町が誇る牡蠣やホタテの養殖棚の見学です。1日目の夜にBBQでいただいた海産物がどのように生産されているか丁寧に教えてくださり、ありがたみがより一層強くなりました。

山田町の養殖事情を丁寧に説明していただいた
養殖棚を間近に見学できる

満足の無人島キャンプ体験!オランダ島キャンプツアーの今後に期待

養殖棚の見学を終えて漁港に戻るとそこでツアーは終了。総じてとても満足度の高い体験ツアーでした。一般公開にはまだ時間がかかるとのことですが、その時にはよりパワーアップした形で登場してくれるのではと今から期待しています!

※※記事情報については取材当時のものとなります。現在の情報と異なる場合がありますので、予めご了承願います。

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この記事を書いた人

マーシー マーシー TOLM編集部

”東北のアウトドアの魅力を発信したい!”とノリと勢いだけでTOLM(東北アウトドアライフスタイルマガジン)を立ち上げた張本人。
広大な東北の地でアウトドアな生活を行っている人達に出会いに行くべく、日々車を走らせている。

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