みちのく潮風トレイル歩きツアー”おおふなトレイルVol.10”に参加してみた

皆さんはみちのく潮風トレイルをどのように歩かれていますか?普段はソロで歩くことも多い筆者ですが、最近は旅行会社が企画するみちのく潮風トレイルツアーも結構多くなっていたので、ツアーで歩くみちのく潮風トレイルはどんな感じになるんだろう?と気になって参加してみました。まだ、ツアーでみちのく潮風トレイルを歩かれていない方、ぜひご参考になればと思います。それでは、どうぞ!

目次

三陸ツアーズ企画の”おおふなトレイル”シリーズ

今回、筆者が参加したのは岩手県大船渡市にある三陸ツアーズが企画する”おおふなトレイル”。その名の通り大船渡市のみちのく潮風トレイルルートを全10回に分けて歩く企画で、その10回目に参加してみました。

毎回、企画ごとにテーマがあるらしく、今回のテーマはこれからが旬の「わかめ」。そのテーマ通り、わかめ養殖発祥の地である大船渡市末崎町を歩きながら、旬のわかめが製品になっていく一部作業の見学をしたり、その地域に根付く伝統文化のお話を聞いたり、めかぶの加工工場を見学したりしていきます。

出発はBRT碁石海岸口駅

出発はJR東日本大船渡線、碁石海岸口駅。ここから9.3kmのトレイル歩きが始まります。

”おおふなトレイル”の最終回(10回目)ということもあって、参加者同士既に顔見知りの方も。その為、トレイル歩きは終始賑やかな様子で進んでいきました。

今回が初ガイドという写真左の女性、小松さん

歩くには寒すぎず暑すぎずちょうど良い日和の中、高台の場所にあった碁石海岸口駅を下り始めて15分ほど。そこには海の街らしい景色が広がってきました。

門の浜(かどのはま)漁港へと歩いていく

門の浜(かどのはま)漁港でわかめ加工場見学

門の浜(かどのはま)漁港

門の浜(かどのはま)漁港に到着すると今回の企画の目玉の一つである、わかめの加工場を覗かせていただくことに。

見学させていただいた加工場では、訪れた日がちょうど2024年シーズンの初日だったようで、働かれている地域の方々は見惚れるほどの鮮やかな手つきで黙々と、わかめを茎と葉に分けていく作業、芯抜きを行っていました。

収穫したわかめをボイルして冷やす設備
わかめの塩蔵処理を行う機械”しおまる”
塩蔵処理がされたわかめ
わかめの芯抜き作業を手際よく行っていく地域の方々

門中虎舞伝承館でおやつをいただきます

加工場の見学を行った後は、漁港の周りを囲む防潮堤を登り、岩手県道275号碁石海岸線へ出ることに。そのすぐ近くにある門中虎舞伝承館で休憩しました。

三陸は伝統芸能が今も残る地域。休憩として立ち寄らせていただいた伝承館にも、祭りで使われる道具が丁寧に保管されていました。

門中虎舞伝承館に保管されている虎舞の道具

伝承館で休憩中、わかめ大福なるものをいただくことに。

このトレイル歩きの募集サイトの説明によると、地元での作業の合間に食べるおやつの大福ということなのですが、外見は草餅にも似た緑色で、大福の中にあんこが入っていました。味は塩味と甘味がちょうどよい感じ。大福と一緒に提供された大船渡市名産の椿茶もGOOD!

地元のおやつ、わかめ大福

三面椿と鮮魚シタボとの出会い

休憩をした後は、また歩き始め、末崎地区にある樹齢1000年を超えると言われる三面椿を見学。三面椿のある熊野神社は、椿推しの神社なのか手水舎には椿の彫り物もされていて面白い。

熊野神社
手水舎にある椿の彫り物
神社から眺める海の様子

三面椿を見学していると、その近くにある魚屋のシタボさんを見学させてもらえることになったとのことで、移動します。

このシタボさん、大船渡市でも有名な魚屋さんとのことで、ツアーに参加した方の中でも、以前に何度か商品を購入されていた方もいたようです。

その方々が口々に言うのがきざみメカブがものすごく美味しいということ。そこまで言われたら気になって買ってみたくなってしまうのが人の性というもの。

その為、きざみメカブを真っ先に購入し、その他にも気になったさんまつみれや、ホヤの塩辛も購入。全て冷凍状態のものだったので、自然解凍で当日の夜いただきました♪

シタボで販売されていたきざみメカブとさんまつみれ

豪華昼食を舌鼓した後はめかぶ工場見学!

熊野神社からは道を下り、いくつかのスポットに立ち寄りながら、半島の逆側「細浦漁港」へ。地元の公民館をお借りしての昼食タイムです。

大船渡市の市の花にもなっているヤブツバキが歩く道を彩ってくれた
細浦漁港

当初は昼軽食と伝えられていたのですが、お昼を用意してくれた大船渡市の”ガガニコ食堂”さんの計らいでとってもボリューミーなわかめ弁当に!水産の街らしく、おかずなども魚がてんこ盛りです。

ぎっしりとおかずが盛られた、大船渡市の飲食店”ガガニコ食堂”お手製のお弁当

ご飯を食べた後は、大船渡市の水産会社のひとつ「大力水産」さんにお邪魔をして、めかぶの製造工程を見学します。茹で上げからパック詰めまでを見学させてもらい、もう後は出荷を待つだけの状態まで見させていただきました。

めかぶの洗い作業
洗っためかぶをお湯に入れると鮮やかな緑色に
お湯から引き上げためかぶを冷やす作業
冷やしためかぶを細断しパックに詰める作業
新鮮なままのめかぶが氷箱に入れられ発送されていく

見学が終わった後はお楽しみの試食タイム!

試食といってもおかわり自由という。なんと気前がいいんですか!?

スーパーで販売しているめかぶを購入することは、よくあるのですが、出来立てのめかぶは粘り気が全く違いました。上に持ち上げても粘り気が凄くて中々持ち上がらない。塩味も程よくあって、個人的には醤油やポン酢をかけなくてもそのまま美味しくいただけました。

粘り気が凄いめかぶ。水産の街のトレイルツアーならではの醍醐味かもしれません

ゴール地点、BRT大船渡丸森駅へ到着

昼食とめかぶの試食でお腹を満たした後は、ゴールを目指すのみ。緩やかな登り坂が最後まで続きます。

ゴールのご褒美。丸森駅側の大船渡温泉から眺める風景

坂を登り切ってようやくゴール!というわけで、登り坂を登ったゴール地点では三陸の海の絶景が出迎えてくれました。程よい達成感と景色の良さが相まって何とも言えない達成感が込み上げてきます。

到着した後は、参加者特典である大船渡温泉で日帰り入浴をゆっくりと楽しませていただきました〜。

BRT丸森駅のすぐそばにある温泉宿・ホテル総選挙2023の絶景部門で1位になった大船渡温泉

参加の感想

参加者に配布されたマグネットや大船渡市の名産のかもめの玉子や椿茶

普段は中々経験することのない、ツアーでのみちのく潮風トレイル歩き。

10キロほどの道を歩きましたが、休憩を適宜挟んでくれていたため、普段それほど体を動かさない方でも安心して参加が出来る感じでした。

自分のペースでみちのく潮風トレイルルートを歩いて自分なりの出会いや発見をしていくのも楽しいですが、その土地をよく知っている方々の案内が付きながら歩くと、より地域の生活、文化を感じられたように思います。

今後も機会を見つけて他の地域でも行われているみちのく潮風トレイルのツアーに参加してみたくなりました!

以上、参加してのレポートです。

参加ツアー名:おおふなトレイルVol.10
開催日:2024年3月16日(土)
料金:4,000円(税込)
ツアー詳細URL:https://sanrikutours.com/tour/2745-2/

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この記事を書いた人

マーシー マーシー TOLM編集部

”東北のアウトドアの魅力を発信したい!”とノリと勢いだけでTOLM(東北アウトドアライフスタイルマガジン)を立ち上げた張本人。
広大な東北の地でアウトドアな生活を行っている人達に出会いに行くべく、日々車を走らせている。

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