東北各地には、それぞれのフィールドで自然の魅力を発信する団体が様々な体験イベントを行っています。そうした体験イベントに参加してみると、地域の自然に対する解像度が上がること間違いなし!そんなわけで今回は地域の連携事業者と協力しあい、自然体験活動から調査・研究活動までを行う、岩手県大槌町のNPO法人おおつちのあそびをご紹介します。
NPO法人おおつちのあそびとは?
NPO法人おおつちのあそびとは、「自然の面白さを知ってほしい」、「食の現場の面白さを知ってほしい」として2023年6月に岩手県大槌町に設立された組織で、メンバー・ガイドは4名(2023年11月現在)。その全員が20代で構成され、各々が海、川、山のフィールドについての専門的なスキルを有しています。
更に、その周りを固めるのが、大槌町の自然を知り尽くしたプロの方々。農家、漁師、猟師、養殖業等の様々な職種の方々がNPO法人おおつちのあそびの連携事業者として関わっています。
地域の連携事業者と創り上げる、その土地ならではの体験
NPO法人おおつちのあそびの体験の特徴は、自身の団体が企画した体験だけを行うのではなく、地域の連携事業者からの、こういう体験があったら楽しいんじゃない?という提案も汲み上げて、企画に落とし込んでいること。
普段から地域の方々と交流しているからこそ色々な提案を持ちかけられる、その地域とのつながりがあることがNPO法人おおつちのあそびの強みとなっています。
自分たちの団体だけでプログラムを考えても、どうしても出来ることの幅に限界が来てしまう。けれども、地域の連携事業者からも様々な提案を貰えれば、より多くのことが出来る、とNPO法人おおつちのあそびを設立した、大場理幹さんは言います。
その言葉通り、NPO法人おおつちのあそびが今年度実施してきた体験は、海、川、山など様々なフィールドを舞台に地域の特色ある多種多様なイベントが行われました。
地域の環境をフラットに見るために必要な調査・研究事業の展開
NPO法人おおつちのあそびのもう一つの特徴は、調査・研究事業も実施すること。法人を立ち上げた大場さんが現在東京大学大学院に在籍する現役の大学院生であり、研究者でもある経験を生かし、地域の鳥獣害の動態調査等、調査・研究事業についても積極的に活動しています。
調査・研究事業は、地域の環境に今、何が起こっているのか現在地を知るために必要と大場さんは言います。
それは、登山をする際に、自身の現在地を常に把握しながら進むのと同じ。確かに、今自分たちが置かれている状況を知らなければ、何かあった時に、どのような対策を取っていけばいいのかのわからなくなってしまいます。
自分たちが今置かれている状況を理解しつつ、その現状を子どもたちに楽しみながら知ってもらう機会も、NPO法人おおつちのあそびでは提供。
今年の夏に行われたシュノーケリング体験もその一つ。大槌町の藻場再生活動に関わるうちにダイビングの資格も取得した大場さんが、現在海で始まっている変化について子どもたちに知ってもらおうと企画したもので、近隣の子どもたちだけではなく、岩手県内陸側の街からも参加の申込みや問い合わせがあったそう。
2024年もシュノーケリング体験は企画したいとの話なので、気になった方は参加してみてはいかがでしょうか?
オーダーメイド型の自然体験も受付
NPO法人おおつちのあそびでは、先にご紹介したイベント的に企画する体験はもちろんのこと、オーダーメイド型の体験についても問い合わせを受け付けています。体験内容の相談、料金等の確認については、団体のインスタグラムページ(https://www.instagram.com/otsuchi_noasobi/)のDMで。
イベント等最新情報はインスタグラム、フェイスブックでチェック!
NPO法人おおつちのあそびのイベント等の最新情報はインスタグラム、フェイスブックで発信されています。
2024年の2月ごろには早採れワカメの刈り取り体験としゃぶしゃぶ体験を企画予定とのことなので、時期が近くなったら、ぜひインスタグラムやフェイスブックを覗いてみてください。
NPO法人おおつちのあそび
HP:https://otsuchinoasobi.com/
Instagram:https://www.instagram.com/otsuchi_noasobi/
Face book:https://www.facebook.com/otsuchinoasobi