東北有数の広大なキャンプ場がある吹上高原でキャンプを堪能しながら、温泉巡りもいかが?

猛暑の夏が終わり、紅葉も東北では散り始め、冬の気配があっという間に近づいている。数週間前から、朝や夜といった時間帯には少し肌寒さを覚えていたが、ここ数日は日中でも同じように感じるくらいだ。着る服も夏服から秋服を飛ばして冬服をきてもちょうどよいくらい。

そんな11月にもなると、冬に営業を行わないキャンプ場はいそいそと今年度の営業を閉じ始める。そんな時期になんとか滑り込むように宮城県大崎市にある吹上高原キャンプ場を訪れた。筆者が住んでいるところから吹上高原は少し離れているため、キャンプ場へのチェックインは午後になったが、吹上高原キャンプ場は日帰り利用でも宿泊利用でも朝9時からチェックインが可能なため(2023年11月現在の情報。最新の情報は公式ホームページで確認をお願いします)、1日たっぷりとキャンプを楽しみたい方は朝から吹上高原を訪れるのもよいかもしれない。

夏の時期には青々としていた芝生たちもこの時期には茶色に変わり、冬ごもりの準備を始めていた。東北のふもっとぱらと称する人もいる、吹上高原キャンプ場は夏にはいつも大勢の人で賑わうのだが、さすがに11月の上旬の土日ともなると、少し人の出入りが落ち着いていた(といっても場内には100台以上の車がいたのだが)。

キャンプ場内に置いていたクリ

吹上高原キャンプ場は一部電源サイトを除けばフリーサイトがメインとなる。簡単に言ってしまえば目に見える場所、どこにテントを張って良いし、他のキャンパーの迷惑にならないよう配慮をすれば、テントのサイズ感を気にしなくてよい。その為、自身の持っている道具と、その時々の気分によって毎回違う場所を選べる楽しさがある。しかも、敷地は芝生の場所が多く、サイトも傾斜のある場所は少なく、ほとんどが平らな場所で、車もテントに横付けしていいというのだから、キャンプに色々な道具や食材などを持ち込みたい方には理想的な場所だと思う。さらに付け加えるならば、キャンプで出たゴミについては、ゴミ捨て場があるので、そこに捨てることも可能。燃えるゴミは受付時に渡される透明の袋に入れてゴミ捨て場に出せるが、その他にも色々な品目用に区分けがされていてわかりやすい。こうした配慮があるのもグループでのキャンプを楽しみたい方にはありがたい。

吹上高原キャンプ場には、場内に隣り合うようにしてレストランと温泉施設がある。温泉施設はすぱ鬼首の湯という名前で泉質は単純温泉(弱アルカリ性)。温泉施設の見学ついでに温泉に入り、すっかりと冷え切った体を温めた。入浴後、施設内に併設されている売店を見てみる。カップ麺やちょっとした調味料、薪などの他、地元で作っている品も置かれていた。ちょっとしたものを忘れた時は売店で購入するのもよいかもしれない。

今回は時間がなく出来なかったが、吹上高原キャンプ場をせっかく訪れたなら、温泉巡りもしてみたい。吹上高原キャンプ場に隣接する鬼首温泉は、鳴子温泉郷と呼ばれる温泉地の一つであり、残り4つの温泉地が鳴子温泉郷にはあるのだ。

鳴子温泉、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉。どこでも日帰り入浴が可能。吹上高原キャンプ場からは20分から30分ほどの位置にあるため、キャンプ場にチェックインする前に温泉巡りするのもよし。チェックイン後、チェックアウト後に温泉巡りもするのも楽しいかもしれない。一度では巡りきれない温泉の数なので、シーズンを変えて吹上高原でのキャンプを楽しみつつ、宮城県の名湯鳴子温泉を堪能するのも楽しい。

吹上高原キャンプ場周辺の観光案内板

色々と調べてみると、吹上高原周辺にあるオニコウベスキー場はアクアチューブや釣り堀、ファミリーカートといったアクティビティがグリーンシーズンに楽しめる他、ゴンドラに乗って山頂に行くことも出来るらしい。山頂はトレッキングコースであるぶな原生林遊歩道を楽しめたり、また夏期のみ、鍋倉山頂では「かぶと虫」の自然観察園もあるらしく、これもまた楽しそうだ。

純粋にキャンプを一日中楽しむのもよし、周囲の施設で色々なアクティビティを楽しむのもよし、温泉巡りをするのもよし、吹上高原キャンプ場を訪れるときには、自身のその時々の気分で色々な楽しみ方が出来そうだ。

吹上高原キャンプ場
宮城県大崎市鳴子温泉鬼首字本宮原23-89
WEB:https://www.onikoube.com/fukiage/camping

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この記事を書いた人

マーシー マーシー TOLM編集部

”東北のアウトドアの魅力を発信したい!”とノリと勢いだけでTOLM(東北アウトドアライフスタイルマガジン)を立ち上げた張本人。
広大な東北の地でアウトドアな生活を行っている人達に出会いに行くべく、日々車を走らせている。

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