和ハーブを使ったハーブリキュールが登場。株式会社K.S.Pがプロデュースする金ケ崎薬草酒造の魅力

日本でも珍しい、和ハーブを使用したハーブリキュールが岩手県金ケ崎町に誕生。製造者は金ケ崎薬草酒造。2021年に活動を開始した若い会社であるにも関わらず、国内の大手クラウドファンディングサイトで話題を呼び、300万円を超える金額を集めた。そんな今話題の会社を訪問し魅力を追ってみた。

目次

株式会社K.S.Pとは?

株式会社K.S.Pは「酒造✕農業✕デザイン」を3つの柱としながら、お酒づくりをトータルプロデュースする会社。金ケ崎薬草酒造はそのうちの「酒造」を行う部門の名前です。

その他の部門としては農業部門を担う、K.S.P薬草ファームや、金ケ崎薬草酒造で製造した商品のデザインやリキュールのOEMに関する事業(商品の企画提案、原料確保、プロダクトデザイン、商品製造、販売戦略)を一手に引き受けるK.S.Pデザインラボがあります。

若い世代も楽しめるハーブリキュールをつくる

K.S.Pの社員は全員20代という若い年代で構成されています。そんな彼らが目指すことの一つが新しい飲酒文化を作ること。

現在、20代は日常的に飲酒をしない層が半数を占めている中、アルコールを飲むという文化は当たり前では無くなってきています。だからこそ、「酔うため」だけの飲酒体験ではなく、「楽しむため」の飲酒体験も広め共有していきたいとの想いがあるそう。そのために作ったのが「少しを楽しむお酒」をコンセプトに日本の春夏秋冬をイメージした”和花”シリーズです。

リキュールに使用するハーブは自社生産

色とりどりなハーブが生産されている(写真提供:株式会社K.S.P)

K.S.Pでは「金ケ崎を薬草の故郷」にすることを目指し、50種以上のハーブを自社で生産しています。これからご紹介する”和花”シリーズにも赤紫蘇、茴香、ゼラニウム、バジル、ラベンダー、ニガヨモギといった全て自社で生産したハーブを使用。

ハーブの生産はまだ自社生産のみですが、今後は想いに共感してくれた方々と連携を図りながら徐々に生産量を増やしていきたいと語ってくれました。

代表の老川さん自らハーブの手入れや収穫を行う(写真提供:株式会社K.S.P)
ニガヨモギを乾燥させたもの。K.S.Pでは様々なハーブを収穫、乾燥させリキュールに使用している
生産したハーブを使い、商品の研究開発を進める

商品紹介

それでは現在金ケ崎薬草酒造で販売されている商品をご紹介します。

写真左から①和花「樹」②和花「果」③桑ノ木田30 商品のデザインも自社で行っている

日本の四季を感じる”和花”シリーズ「樹」

春夏秋冬をイメージした”和花”シリーズの第一弾「樹」。春、木々芽吹く時期の生命感あふれる様子を表現した商品。ユズ、ヒノキが森の息吹を感じるような香りを届け、そこにリンゴや茴香、ごぼう、生姜がブレンドされた味わいが甘みとスパイシーを感じさせる趣深い一品。全体としてはユズの風味でさっぱりとした味わい。

”和花”シリーズ「果」

春夏秋冬の秋をイメージした「果」。稲穂が黄金色に染まる秋。稲や山々の実りを収穫する里山の人々。落ち葉を焼いた香り。かつては日本のどこにでもあった秋の里山の風景。そんな秋の色彩と音、香りを表現した一品。ベースの香りはほうじ茶とラベンダーとラズベリー。そこに赤紫蘇が加えられ、甘酸っぱい味わいを演出。ラベンダー、ニガヨモギがアクセントになり、華やかな香りとビターな後味を楽しめる。

その他の”和花”シリーズ

その他、和花シリーズの夏、冬をイメージした商品は2022年8月登場予定!

茶酒・桑ノ木田30

地場産の素材を活かしたお酒造りを考えていた金ケ崎薬草酒造。そんな時に出会ったのが岩手県内で販売されていた桑茶。その桑茶の美味しさを活かしたお酒づくりができないかと考えて作られたのが茶酒・桑ノ木田30。桑茶だけではほろ苦さが強くなってしまうため、お酒に合うようほうじ茶がブレンドされている。水やお湯、炭酸割りの他、牛乳、りんごジュース、グレープフルーツジュース、トニックウォーター、ジンジャーエールで割って飲むのも美味しい。

美味しい飲み方も発信、You Tubeチャンネル

現在、金ケ崎薬草酒造では販売する商品の美味しい飲み方を発信するYou Tubeチャンネルも開設中。K.S.Pの代表取締役であり、ハーブリキュールの開発責任者でもある老川和磨さんがじっくりと丁寧に飲み方を解説しています。せっかく購入したなら販売元がオススメしている飲み方で飲んでみたい。そんな方にオススメです!

まとめ

実際に金ケ崎薬草酒造さんに伺って驚いたのは、ハーブリキュールに入れる原材料の多さです。

特に、和花シリーズに入れられているリンゴはリキュール1リットルにつき、約1キログラム入れる計算とのこと。ということは1000リットルのリキュールを作るときは、おおよそ1トンものリンゴを使うことになります!

リキュールの製造自体も元バーテンダーである老川さんが行うことで、味や香りのバランスを絶妙に維持しているため、複雑な香りが破綻せずに表現されています。

日本の風土や四季が表現されたお酒、日常生活の他、キャンプなど野外でいただくのも乙ではないでしょうか?

詳細情報

金ケ崎薬草酒造(株式会社K.S.P)
住所:岩手県胆沢郡金ケ崎町西根下桑ノ木田30
Instagram:https://www.instagram.com/kspyakusou/
Facebook:https://www.facebook.com/kspyakusou
Twitter:https://twitter.com/kspyakusou
You tube:https://www.youtube.com/channel/UCbINGMpHpGIQlJUqO70FAyw
※記事情報については取材当時のものとなります。現在の情報と異なる場合がありますので、予めご了承願います。

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この記事を書いた人

マーシー マーシー TOLM編集部

”東北のアウトドアの魅力を発信したい!”とノリと勢いだけでTOLM(東北アウトドアライフスタイルマガジン)を立ち上げた張本人。
広大な東北の地でアウトドアな生活を行っている人達に出会いに行くべく、日々車を走らせている。

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