楽しむ農業のきっかけに。岩手県一関市、金山棚田の保全活動を行うplay farm

棚田というと皆さんはどういう風景を想像されますか?筆者にとっては昔ながらの景色を残す田舎の原風景というイメージなのですが、その田舎の原風景が今でも岩手県一関市にあります。名前は金山棚田。一枚一枚の田んぼが小さいため機械が入れず、今でも手作業で田植えがなされています。今回はその棚田で多くの人とともに農業を楽しみながら保全活動を続けるplay farmをご紹介します。

目次

play farmとは?

play farm代表の櫻井陽さん

play farmは岩手県一関市で地域おこし協力隊の活動を行い、同市で企画業を営む会社、合同会社ハルノ企画を立ち上げた櫻井陽さんが運営する活動で、シェア農園などの他、広義の農業体験が出来る場所を提供しています。

現在は、櫻井さんが地域おこし協力隊として活動していた地区で保全が難しくなった棚田に2年前からオーナー制度を導入(今年度で3回目)し、楽しみながら棚田の保全を行う多世代参加型の農業体験を展開。

オーナー制度を活用した農業体験への反響は大きく、現在では岩手県内だけではなく、仙台や首都圏から参加される方々も多いそうです。

金山棚田の保全活動を始めた当初から地域の方々に草刈り等、様々な協力をしてもらっていると感謝を伝える櫻井さん

金山棚田はどこにある?

金山棚田は一ノ関駅から車で約20分ほどの位置。付近にはあじさいで有名なみちのくあじさい園や、舟下りの出来る景勝地、猊鼻渓があります。※google mapで「金山棚田」と入力して表示される赤ピンの側に地図を拡大すると、民家が表示され道が続いていますが金山棚田は民家とは別方向に登っていきます。赤ピンが表示される場所付近に車を駐車のうえ、周囲にある看板を確認してください。

play farmの活動の様子をご紹介

実際にplay farmではどのような活動を行っているのか。代表の櫻井さんから田植え体験が開催されるのでぜひ見に来てみてくださいとのお話をいただき、お言葉に甘え実際に現地を訪れてみました。

砂利道の横から見た金山棚田

金山棚田の100メートル手前付近まではコンクリートの道路があり、車を駐車し、そこから金山棚田まで砂利道を歩いていきます。砂利道の横から見える棚田も特別感があってワクワクしてきます。

田植え体験には様々な世代の方が参加されていた

さて、指定の時間になっていよいよイベントが開始。子どもから大人まで50名以上の方々が集まった田植え体験は、play farm代表の櫻井陽さんの挨拶から始まりました。

写真中央、play farm代表、櫻井 陽さん

挨拶では金山棚田の説明もあり、金山棚田は江戸時代後期!から始まった棚田とのこと。今は50枚ほどの棚田をオーナー制度によって管理しているそうです。

櫻井さんからの基本的な説明が終わった後は地元の方から田植えの仕方について説明が。参加者の皆さん、一様に聞き入っていました。

田植えの説明が終わったら作業開始!参加者の皆さんそれぞれが苗を持って、田んぼに植えていきます。実際に植えているときも地域の方々が丁寧に教えてくれたり、参加者同士が手伝い合ったりなどの交流がありながら、にぎやかにイベントが進んでいきました。

関東から参加されたご家族の方は、普段子どもたちは砂遊びもしないけれど、この金山棚田での田植え体験は本当に楽しみにしているというお声が。写真に映る後ろ姿も、その気持ちが伝わってくるようです。

約2時間ほどの時間をかけて田植えが終わり、皆さん満足げな顔でそれぞれ帰っていきました。次は収穫祭のタイミングでイベントが実施されるそうです。

田植えが終わった後の金山棚田を動画で撮影してみた様子

田植えが終わった後の風景を少しだけ動画撮影。カエルの合唱や鳥たちのさえずりだけが聞こえる空間で、まさに日本の原風景だなぁと一人感じていました。

play farmの活動への参加方法

play farmの活動が気になった方、実は様々な形で活動に参加する方法があります。どのような参加方法があるか下記にご紹介していきます。

現地を見学してみる!

金山棚田は、play farmの活動が無いときでも、どなたでも見学自由です。ただし、周辺には地元の方々も暮らしているので、現地を訪れる際はマナーを守りながら訪れましょう。

棚田には展望台もあり、そこからの眺めも最高ですよ♪

棚田内にあるベンチ。ベンチの側でチェアリングなどをしても楽しいかも!?
金山棚田にある展望台
展望台には現地を訪れた感想を綴ることが出来るノートがあります
募金箱も設置されています

活動の支援者になってみる!(Sponser)

金山棚田の活動について支援や応援をしたいという方には、play farmのスポンサーになることも出来ます。申し込みについては、play farmのInstagramをご確認ください。

農業体験で参加してみる!(Semi-Farmer)

実際に現地でplay farmの農業体験に参加したい方は、InstagramからSemi-Farmerのプランに申し込むことで参加が出来ます。申込みの特典もあるみたいですよ♪※2023年の申込みは終了しています。

農業体験には自身と子供の同伴が可能

田んぼのオーナーになって参加してみる!(Farmer)

Instagramから申し込めるFarmerのプランでは、申し込んだ年11月末まで棚田1枚のオーナーになることが出来ます。家族や友人などと一緒に農業体験が可能です。※2023年の申込みは終了しています。

棚田のオーナーになると、自身の棚田にMy看板が設置される
棚田のオーナーになると農業体験やイベントへ家族3世代や友人たちと参加することも可能

棚田が農業を楽しむきっかけの場所へ

イベントを見学させていただき、地域の方と棚田の活動に共感した地域外の方々が交流する場に金山棚田はなっているんだなぁと強く思いました。

櫻井さんがplay farmを続けていくうちに考えるようになった、農業を楽しむ人を増やしたい&そのきっかけの場を作りたいという思いは多くの人の共感を呼び、その環は今も広がり続けています。

2023年の棚田オーナーの申し込みや農業体験の申し込みについては既に終了していますが、興味を持った方は現地を訪問してみたり、下記のサイトを覗いて最新の情報をチェックしてみてください♪

play farm

E-mail:playfarm.iwate@gmail.com
WEB:https://kanayama-tanada-playfarm.com/
Facebook:https://www.facebook.com/playfarm.iwate
Instagram:https://www.instagram.com/playfarm.official/
LINE:https://page.line.me/374dpxls?openQrModal=true

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この記事を書いた人

マーシー マーシー TOLM編集部

”東北のアウトドアの魅力を発信したい!”とノリと勢いだけでTOLM(東北アウトドアライフスタイルマガジン)を立ち上げた張本人。
広大な東北の地でアウトドアな生活を行っている人達に出会いに行くべく、日々車を走らせている。

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