皆さんは自分の子どもに自然体験をさせてあげたいと思いますか?
そう思った方には「森のようちえん」がオススメです。
「森のようちえん」は、幼い子どもたちに自然と触れ合う機会を提供する活動のこと。
今回は岩手県釜石市で活動を行う、「自然あそび広場 にここ」の親子型の森のようちえんをご紹介します。
ラグビーの街で始まった、親子型の森のようちえん「自然あそび広場にここ」
岩手県釜石市は太平洋沿岸に位置するラグビーの街。2019年のラグビーワールドカップでは競技場の一つとして釜石市のスタジアムが選ばれ、多くの観客で賑わいました。
そんなラグビーの街で親子型の森のようちえん「自然あそび広場にここ」が始まったきっかけは、東日本大震災。当時、埼玉県で保育士の仕事をしていた深澤鮎美さんが復興支援で釜石市を訪れたことが始まりです。
復興支援で釜石を訪れる度、釜石で暮らしたいという想いが強くなっていった深澤さん。保育士としての経歴と、地域の方々と繋いだ縁がつながり、釜石に移住後、森のようちえんを開きました。今では開催の度、数十人もの参加者が集まるほどの人気です。
自然あそび広場にここのフィールド
にここのメインフィールドは釜石市の甲子地区(かっしちく)にある「希望と笑顔のこすもす公園」。パーマカルチャーの概念を取り入れた公園で、東日本大震災以降に市内外の有志によって造られた公園です。
自然あそび広場にここが行っているコト
にここが行っていることは様々。
泥んこ遊びをしてみたり、積み木遊びをしてみたり、ハンモックでゆらゆらと揺られてみたり、虫取り、お絵かき、時には里山に入って冒険を楽しんだり、桑の実や木苺をつまんでみたり、雨の日はレインコートをかぶりながら歩いてみたり、雪が降った日には雪遊びをしてみたりと四季折々の自然を肌で体感する様々な体験を提供しています。
埼玉県で保育士の経験がある深澤鮎美さんは、その経験を活かし、子どもたちが遊ぶ際にも細やかな配慮を欠かしません。
どうすれば子どもたちの自然への学びが深まるか、どうすれば子どもたちが自身で選んで、自身で決めて、思い切り遊ぶことが出来るか、どうすれば参加した子どもたち同士が互いを尊重しあって遊べるか、様々な視点から要素を組み上げ活動を行っています。
自然あそび広場にここが大切にしていること
にここが大切にしていることは、子どもたち自身が自由に考え、行動できる環境づくり。
保育士時代に大人たちの都合で子どもたちの自由を制限させる環境に疑問を持っていたことから、子どもたちが自身で考え行動出来る場作りをしたいと考えていたと深澤さんはいいます。
今ではその言葉通り、森のようちえんの主役は子どもたち。
それぞれが思い思いに自身の体験を深め、かけがえのない時間を重ねます。大人たちは、自身も楽しみながら子どもたちに寄り添い、みんなで見守ることに努めています。
自然あそび広場にここが目指していくこと
昨年度は、新型コロナウィルスの影響もあり活動回数が少なかったものの、2021年度は休日開催も含め、定期的に毎週開催していくことを目指していると深澤さんは言います。
そして、ゆくゆくは通年型の森のようちえんを開いていきたいとも。
課題も感じることはあるとのことですが、それでも今後の事を語る深澤さんの目は静かに熱く輝いています。
自然あそび広場にここの情報を確認したい方はコチラ
【Face book(これまでの活動紹介)】https://www.facebook.com/nicoco.2525.cosmos/
【LINE(最新の活動案内)】https://lin.ee/k0WeqFX
【MAIL(問い合わせ)】nicoco.wa.2525@gmail.com
【主な活動場所(希望と笑顔のこすもす公園)】
※記事情報については取材当時のものとなります。現在の情報と異なる場合がありますので、予めご了承願います。