秋から冬にかけて、ガンやカモ、ハクチョウ類の越冬場所として、ラムサール条約の登録湿地に国内で2番目に指定された宮城県の伊豆沼・内沼。渡り鳥だけではなく、1500種以上の多様な生きものが暮らしている豊かな場所だ。
伊豆沼と内沼を合わせた面積は491ha(伊豆沼369ha、内沼122ha)で、宮城県内で最大の自然湖沼であり、沼の水は、周囲に広がる水田の水源として利用されている。
実は伊豆沼・内沼は宮城県の新幹線駅、「くりこま高原駅」から4キロほどの位置にあり、自然の雄大さ、そのものを体感出来る鳥たちの越冬の様子を見ることが簡単に出来る。
伊豆沼・内沼にいる鳥たちの活動を見る場合は、鳥たちが餌を探しに行く早朝の日の出の時間帯の”飛立ち”と、ねぐらとなる伊豆沼・内沼へと戻ってくる日の入りの時間帯の”ねぐら入り”が狙い目となる。
多くの鳥たちを見ることが出来るスポット等、観察に関する情報は、東北地方環境事務所のホームページで公開されているので、現地へ向かう前に一度確認をお勧めする。
日の出の”飛び立ち”は早朝となるため、場合によっては、近隣で宿泊をして準備万端で臨むことを検討してみるのも良いかもしれない。
伊豆沼・内沼の渡り鳥の越冬の様子を一度も見たことがない方は、ぜひ現地を訪れてみて欲しい。数千、数万という数の鳥たちが上空を飛んでいく様子、それぞれの鳴き声が合唱のように響き渡る光景は壮観だ。
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